新型コロナウイルス感染拡大に便乗した不正メールが発生

Check Point社が発表している月例のマルウェアランキングで、以前もご紹介したマルウェア「Emotet」が2019年10月~12月にかけて3ヵ月連続で1位を維持しています。
今月に入ってからも千葉県では、Emotet感染を狙った県職員を装う不正メールが確認されており、岐阜新聞社では社内のパソコンがEmotetに感染し、取引先に対し不正メールを拡散している事が判明しました。
また、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)によると、2020年1月29日に新型コロナウイルスに関する情報を装い、Emotet感染を狙った不正メールが確認されました。

Emotet は、主にその他のマルウェアの拡散に利用されています。最近では、Emotet の感染からランサムウェアの被害に至る事例が確認されています。また、ランサムウェア攻撃も企業や組織を対象とした標的型にシフトしている傾向があり、Emotet が標的型ランサムウェア攻撃の突破口として利用されることも考えられます。

更に、2020年はオリンピック開催国である日本の企業を狙った標的型攻撃が激化すると言われています。引き続き、感染経路となる標的型攻撃メールへの対策を行うことが重要です。