「Emotet(エモテット)」と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて

「Emotet」(エモテット)と呼ばれるウイルスへの感染を狙う攻撃メールが、国内の組織へ広く着信しています。特に、攻撃メールの受信者が過去にメールのやり取りをしたことのある、実在の相手の氏名、メールアドレス、メールの内容等の一部が、攻撃メールに流用され、「正規のメールへの返信を装う」内容となっている場合や、業務上開封してしまいそうな巧妙な文面となっている場合があり、注意が必要です。今後も同様の手口による攻撃メールが出回り続ける可能性があるため、事例と手口を解説するとともに、対策や関連情報が紹介されています。

(2021年11月16日)
Emotetの攻撃活動再開の兆候が確認されたという情報があります。
Emotetの攻撃活動再開について

2021年11月14日頃から、Emotetの攻撃活動再開の兆候が確認されたという情報があります。また、Emotetへの感染を狙う攻撃メール(Emotetの攻撃メール)が着信しているという情報も複数観測している状況です。

IPAでは、攻撃メールに添付されていたと思われるWord文書ファイルとExcelファイルを入手し、確認しています。これらは悪意のあるマクロ(プログラム)が仕込まれたもので、今年1月までの攻撃と同様の手口です。引き続き、特にメールを経由して入手したOffice文書ファイルについて、信用できると判断できる場合でなければ、「編集を有効にする」「コンテンツの有効化」というボタンはクリックしないよう注意してください。

今後、攻撃メールの大規模なばらまきに発展する可能性もあり、念のための警戒を呼び掛けています。