破壊型マルウェア【ワイパー】

コンピューターウィルス「ワイパー」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

ワイパーと呼ばれるマルウェアとは、「データを破壊する」するコンピューターウィルスです。ウィルスには、感染によってデータを暗号化し、身代金(ランサム)を要求するランサムウェアや、情報を盗み出し外部へ送るスパイウェアなどさまざまなものがあります。その中でもこの「ワイパー」のデータの破壊は、被害にあった場合の問題がかなり大きくなるものと考えられます。

感染すると掃除機(=ワイパー)のように次々とデータを削除や破壊する能力を持ち、今までに被害にあった例がいくつも見つかっています。2018年のピョンチャン(平昌)オリンピックのサイバー攻撃に使用されたOlympic Destroyer」と呼ばれるウイルスでは、大会のウェブサイトが接続できなくなるなどの被害が出た可能性が指摘されている。
近年の東京オリンピックでも、被害は明らかになっていませんがワイパー型のウイルスが見つかっています。他の脅威として、Petyaなどランサムウェアのように身代金を要求しながらもデータを破壊するランサムウェアを装ったワイパー型マルウェアもあるので注意が必要です。

現代の世界情勢が混乱している世の中、社会に欠かせないネットワークを利用する中で、被害がいつ自分自身の周りに現れるか分かりません。最低限の設備をしっかり整え、サイバー攻撃に備えセキュリティ対策をしっかりしていきましょう。