フィッシング報告件数、4ヶ月ぶりに10万件を下回る

フィッシング対策協議会によると、2023年8月のフィッシング報告件数は99,585件で、前月比で約14.9%減少し、今年4月以来4ヶ月ぶりに10万件を下回りました。
前月に引き続きAmazonを騙るフィッシングの報告が全体の約36.1%と多く、次いで報告数が多かった三井住友カード、ヤマト運輸、三井住友銀行、Apple、セゾンカードを騙るフィッシングの報告をあわせると、全体の約74.2%を占めています。
SMSから誘導されるフィッシング(スミッシング)については、引き続き金融系ブランドをかたる文面の報告が多い状況となっています。また宅配便関連の不在通知を装う文面からAppleを騙るフィッシングサイトへ誘導するタイプの報告が多くなっています。Androidの場合はスミッシングから不正アプリのインストールへ誘導されることが多いため、日頃からSMSのリンクからのアプリのインストールは行わないよう注意するとともに正規のウイルス対策アプリ等で不正なアプリをインストールしていないか確認するよう注意を促しています。
大量のフィッシングメールが届いている場合は、そのメールアドレスが漏えいしている事実を認識し、フィッシング対策機能が強化されているメールサービスに新たにメールアドレスを作成するなど、オンラインサービスへ登録しているメールアドレスの切替の検討が必要です。
また、普段からログインを促すようなメールやSMSを受信した際は、正規のアプリやブックマークした正規のURLからサービスへログインして情報を確認し、クレジットカード情報や携帯電話番号、認証コード、口座情報、ワンタイムパスワード等の入力を要求された場合は、入力する前に一度立ち止まり、本当に必要な手続きなのか、その入力先サイトが本物かを確認するようにしましょう。

フィッシング報告件数2023.8

出典:フィッシング対策協議会